子供の時、一番歩きたい道は、
家に帰る道でした。
たくさん柄の入ったレンカ板を踏んで、
たくさん灯りの付いたお家を過ぎて、
自分の家の扉を開けてカバンを置いたら、
テーブルに温かいご飯とおかずが置いてありました。
何も考えなくていい、
親の腕枕で思い切って甘える時期でした。
あの頃は、悩みが小さい、夢が大きい。
幸せは新しいカラーペンがもらえたら一日ずっと笑えるそんな簡単な事でした。
その後、一枚のチケットで、
家から遠いところへ送られました。
学校に進学、社会に入って仕事。
家に帰るのは、何ヶ月から、何年になりました。
知識が増え、経験増え、給料増え、
少しずつ小さい時憧れていた大人になっていました。
けど故郷は、段々遠くなっています。
心の中で一番愛する両親に中々逢えない、
友達にも、そんな簡単に逢えなくなりました。
他郷をさすらう日々、
ホームシックをしたことがありますか?
外の世界に長く居ると、
家を想う事が多くなってきます。
少しの間でもいい、家に帰りたい。
何もしなくて、ベッドに横になって、
天井を見るだけでも幸せいっぱいを感じられます。
疲れたら、目をつぶって休憩してもいい。
お腹空いたら、ご飯だよって呼んでくれる人が居ます。
けど家を離れると、
全ての事が自分でしなければなりません。
お金がなくなっても家に言えない、
自分を頼るしかありません。
一人住まい、どれだけ遅く帰っても、
灯りを点けてくれる人は居ません。
何回何回も、
仕事行く前や、仕事から帰る途中、
人の家を通過する時、
窓から料理のいい匂いが漂ってきて、
その時はいつも家を想っていました。
家に居る限り、
自分が愛されてることを確実に感じられます。
そこにあるのは、子供時の記憶、最愛の両親、慣れてるベッド、消えない存在感。
今年はコロナのせいで、
たくさんの人が家に帰るチケットをキャンセルしました。
コロナが落ち着くのを期待するしかないです。
次に逢えるのを待つしかありません。
早くこの世が元に戻って欲しい、
皆さんも無事で居て欲しいです。
完全で無傷な春が来るのを待っています。
外で一緒に散歩、一緒に食事、一緒に旅行、一緒に遊び、一緒にたくさん楽しい事を語り合えるその日まで、、、
コロナが過ぎ去って、
家族と早く逢えますように。